テネシー州の南東部にチャタヌーガ(Chattanooga)という街があるのですが、そこから6マイル(約9.6キロ)の距離にある「ロックシティー・ガーデン」に、7つの州を見渡せる展望台があります。
「ロックシティー・ガーデン」はテネシー州とジョージア州の州境にあり、ナッシュビルやアトランタから行く場合は2時間以上かかり決して便利とは言えないのですが、チャタヌーガには他にもテネシー水族館、ルビーフォールズ、チャタヌーガ動物園など色んな観光スポットがあるので、泊まりで行っても楽しいと思います。
ロックシティー・ガーデン(Rock City Gardens) 基本情報
ロックシティー・ガーデンは地元住民であるカーター夫妻によって創設され、1932年5月21日に一般公開されました。
とはいえ山の上にあるため人の目に触れず、インターネットのない当時は宣伝も満足にできず入園者数は伸びなかったそうですが、現在では年間50万人以上の人が訪れる人気スポットとなっています。
400以上もの植物を見ながら散策し、山頂からはアラバマ州、ジョージア州、ケンタッキー州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州、バージニア州と、7つもの州を見渡すことができます。
ロックシティー・ガーデン Rock City Gardens |
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住所 | 1400 Patten Rd, Lookout Mountain, GA 30750 |
営業時間 | 8時30分~20時00分 |
ホームページ | https://www.seerockcity.com |
マップ |
アクセス
ロックシティー・ガーデンはジョージア州の北側にあるルックアウト・マウンテンに位置し、アトランタとナッシュビルの中間くらいの位置にあります。
ジョージア州アトランタからも、テネシー州ナッシュビルからも車で約2時間です。
ロックシティー・ガーデンはジョージア州とテネシー州の州境にあるのですが、住所はジョージア州側になります。
ただしジョージア州アトランタから行く場合でも一旦テネシー州に入る必要があり、ルックアウト・マウンテンに入った後再びジョージア州に戻ることになります。
山に入ったときはテネシー州なのに、ロックシティーガーデンに着く頃にはジョージア州にいるという面白い体験ができます。
駐車場
駐車場は無料でスペースはたくさんありますが、週末は大変混み合います。
料金
ロックシティー・ガーデンは2021年6月現在予約制となっていて、前もって日時指定したチケットを購入する必要があります。
料金は日によって変動し、2021年夏の料金は以下の通りです。
REGULAR TIMED TICKET |
PREMIUM DAY TIMED TICKET |
PREMIERE EVENT TIMED TICKET |
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おとな | $21.95 | $24.95 | $26.95 |
こども(3-12歳) | $12.95 | $13.95 | $14.95 |
ロックシティー・ガーデン 散策
園内にもいくつかレストランはあるのですが、エントランスのすぐ近くにスタバもあります。(めっちゃ混んでましたが)
私たちは前もってオンライン予約していたので、スマホ画面のチケットを見せて入りました。
*ちなみに山の上なのでネットが繋がらない可能性があります。
チケットをプリントアウトしておくか、スマホ上でスクショしておくといいと思います。
Grand Corridor
では早速入っていきます。
ロックシティーと言われるだけあって、岩だらけのトレールを進みます。
階段が多いですが、それほどしんどくないと思います。
Needles Eye
こんな細い道も進んでいきます。
アメリカ人は巨大な人が多いので多分通れない人もいるかと思いますが・・・どうなんでしょう?
トレールにはところどころに写真スポットがあるので、歩いているだけで楽しいです。
さっきまで自分がいた場所も上から見ることができます。
フェンスとかないので、小さいお子さんとか落ちちゃったりしないのかな?と心配になります・・・。
ところどころにドアもあったりしてかわいい。
Goblins’s Underpass
こんな洞窟(?)も通っちゃいますよ。
まだまだ石のトレールは続きます。
途中で道が2つに分かれるのですが、ひとつは普通の橋で、もうひとつは歩くと揺れる吊り橋です。
どちらを選んでも同じ場所に着くのでお好みでどうぞ。
吊り橋(Swing A Long Bridge)
吊り橋はこちら。
ここは人気の写真スポットなので、時間帯によっては行列ができます。
みなさん恐る恐る渡ってます。
見晴らしは最高!なのですが、普通に揺れるので高所恐怖症の人にはきついかも。
こんな感じでみなさんポーズをとって写真撮影です。
石橋(Stone Bridge)
一方でこちらは普通の石の橋。
人気ないのでさっさと渡れてしまいます。
吊り橋から見た石橋ですが、下にしっかり岩があるので何にも怖くないですね。
Lover’s Leap
橋を渡りきった先には展望台「Lover’s Leap (恋人たちの飛び降り)」が。
世界中に悲恋な恋人たちにちなんで名付けられた「Lover’s Leap」は存在するのですが、ここでは若いアメリカ先住民インディアンの悲恋が元になっています。
敵対するインディアン部族出身の若い男女が駆け落ちするも、男は捕えられ山の上から突き落とされ、残された女は失意のあまり自ら崖から飛び降りるという、ロミオとジュリエットのような悲恋だったようです。
ここからはアラバマ州、ジョージア州、ケンタッキー州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州、バージニア州と、7つもの州を見渡すことができます。
一応案内板はあるのですが、実際に州境がマーカーされているわけではないのでさっぱりわかりません。
でもとりあえず絶景です。
7 States Flag Court
Lover’s Leapのすぐ隣には7つの州の旗が掲げられています。
Cliff Terrace (軽食・ギフトショップ)
展望台のすぐ近くにある「Cliff Terrace」ではピザなどの軽食やお土産を買うことができます。
店内にテーブルはないので、展望台にあるベンチで景色を眺めながら飲食が可能。
午前9時から閉園時間まで営業しています。
Cafe 7 (季節による)
展望台にある「Cafe 7」は季節によって営業時間が限られています。
春から夏にかけてはフルサービスで営業されるので、絶景を堪能しながら食事ができます。
Cafe 7 営業時間 | |
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1月〜3月 | 金〜日曜日 11am – 4pm (カウンターサービスのみ) |
4月〜メモリアルデー | 木〜日曜日 11am – 4pm (フルサービス) |
メモリアルデー〜レイバーデイ | 木〜日曜日 11am – 4pm (フルサービス) 月〜水曜日 11am – 4pm (バーサービス&アペタイザー) |
レイバーデイ〜10月 | 木〜日曜日 11am – 4pm (フルサービス) |
絶景を見ながら食事を楽しんだ後は、残りのトレイルを進みます。
Fat Man’s Squeeze
今まではどんどん階段を上がってきたのですが、ここからはどんどん降りていきますよー。
ここは「Fat Man’s Squeeze」と言われていて、文字通りおデブな人は絞られるほど細い通路となっています。
なんだか神秘的な洞窟(?)も通ります。
Observation Point
ここからも絶景ポイント。
滝をバックに記念撮影する人で行列ができていますが、滝を見るだけならスルーしても大丈夫。
それにしてもこのデッキ、ちゃんと頑丈にできているのか不安になります。
お相撲さんレベルの巨体が5人くらい乗ったら壊れそうですよね・・・。
降りたり上がったりしながらトレイルを先に進みます。
Hall of The Mountain King
なんだか威厳のある通路です。
週末で結構混んでいたのですが、自分のペースで歩いて全然大丈夫です。
Fairyland Caverns
「Fairyland Caverns(おとぎの国の洞窟)」の入り口です。
創設者のカーター夫妻の奥さんはヨーロッパのおとぎ話が大好きだったそうで、1947年ここにおとぎ話の世界を作り上げます。
ただ古くてやけに気味の悪いの人形がたくさん出てくるので、あんまりわくわくせずに歴史博物館と思って入った方がいいです。
洞窟内は薄暗いので足元に気をつけて降りていきます。
神秘的で素敵な場所もあり。
ここもまぁ細い通路なのですが、普通の人は余裕で通れます。
そして通路にはこのような展示物がいくつもあるのですが・・・
中をよく見ると人間の顔が不気味なんです・・・
他にもいくつかあったのですが、見て楽しいものではなかったかな・・・。
ここにも「妖精」が。
なんだか時代を感じる造りでしょう?
赤ずきんちゃん
ヘンゼルとグレーテル
シンデレラ
何度も言いますが「1947年に作られたんだ」と思いながら、歴史博物館と思って見ることが大事です。
フェアリーランドの最後はマザーグース・ビレッジです。
ここは色んな絵本の一部を再現されたミニチュアランド。
これは3匹の子豚。
70年前はきっとすごいクオリティーだったはず。。。
最後に
今回私たちが辿った細い道を上がったり下ったりルートは上のマップの赤いトレールですが、車椅子やベビーカーを押して行く場合は青いルートを行けば「Lover’s Leap」の展望台に着きます。
朝の9時に入って11時過ぎまでいたので、食事をとってもだいたい2〜3時間の所要時間をみておけばいいかと思います。