私の思うこと

2020年小学校での英語必修化について。日本人は本当に英語を話せるようになるのだろうか?

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文部科学省によると、2020年から日本では小学校での英語教育が義務化されるようですね。

今から約30年後の2050年ごろにはさらにグローバル化が進み、日本でも外国語でコミュニケーションをとらざるを得ない社会になることを予想してのことだそうです。

我が国では、人々が英語をはじめとする外国語を日常的に使用する機会は限られている。しかしながら、東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020(平成32)年はもとより、現在、学校で学ぶ児童生徒が卒業後に社会で活躍するであろう2050(平成62)年頃には、我が国は、多文化・多言語・多民族の人たちが、協調と競争する国際的な環境の中にあることが予想され、そうした中で、国民一人一人が、様々な社会的・職業的な場面において、外国語を用いたコミュニケーションを行う機会が格段に増えることが想定される。

引用「文部科学省

 

日本に一時帰国した際、日本に住む甥っ子や姪っ子に話を聞くと、彼らの小学校(公立)ではすでに何年も前から英語教育は始まっていたよう。

「ええーーーー!!」と驚くと、なんでも幼稚園から英語教育は始まっていたというではありませんか。

 

彼らの両親が教育熱心なわけでもなんでもなく、たまたま通わせている近所の公立幼稚園と公立小学校が、英語教育の取り入れが早かっただけみたいです。

 

他の友人家族の話を聞くと、英語教育は中学までないと言っているので、地域差があるようですね。

 

英語教育を小学校から始めるというのは賛否両論あるようですが、アメリカ人の夫をもつ私としては非常に喜ばしい限りでございます。

2020年から日本の英語教育どうなるの?

 

文部科学省の英語教育改革について簡単にまとめるとこんなことらしいです。

小学校での取り組み

中学年:「外国語活動」を開始し、音声に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う

高学年:身近なことについて基本的な表現によって「聞く」「話す」に加え、積極的に「読む」「書く」の態度の育成を含めたコミュニケーション能力の基礎を養う。

 

つまり「コミュニケーションを重視!!」

 

中学校での取り組み

  • 身近な話題について「聞くこと」、「話すこと」、「読むこと」、「書くこと」などのコミュニケーション能力の基礎を養うこと目的。
  • 文法訳読に偏ることなく、互いの考えや気持ちを英語で伝え合う学習を重視する。

 

つまり「コミュニケーションを重視!!」

 

 

高校での取り組み

情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養うことが目的。

つまり「コミュニケーションを重視!!」

 

 

今後の英語教育の改善・充実方策について」という題名でなんか難しいこといっぱい書いていましたけど、結局は一貫してコミュニケーション能力をやしなうってことが目的ですね。(平たく言い過ぎ?)

 

コミュニケーション能力が結局いちばん大事

 

でも実際に私はアメリカで生活していて、コミュニケーション能力ってほんとに一番大事だとひしひし感じます。

 

私もそうなんですけど、日本人は「今の文法合ってるかな?」とか、「自分の発音がおかしいんじゃないか?」とか気にして英語を話すことをためらってしまう人が多いと思うんです。

 

でも英語を母国語をしない他の国の人たち、たとえばブラジル人とかメキシコ人とかって、自分の英語が間違っているかも・・・なんて気にせず自分の意思を全力で伝えようとするんですよね。

うちの夫も日本語はほとんど話せないのに、日本人の私の友達や家族とは必ず日本語でコミュニケーションをとる努力をします。

こういうのがコミュニケーションの高さなんだな、と思いしらされます。

 

私と姉が受けた英語教育(1980年代)

 

過去をふり返ってみると、私の姉は小学生低学年の頃、母親に英語のクラスに通わされていました。

 

週に1回ほど英語を学ぶ、という程度のカジュアルなものでしたが、家に「聞いて覚える教材」みたいなものがあったのを覚えています。

 

でも私が小学校に上がるころには母の英語教育熱は冷めていたようで、私は中学校に入るまで一切英語の教育は受けませんでした。(今考えるとひどくない??)

 

そして面白いことに、今では英語教育を中学生になるまで受けなかった私がアメリカに住み、英語を話して生活しています。

ちなみに姉は英語は一切話せません。

 

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私の中学生時代の英語教育(1990年代)

私が中学生の頃、すでに外国人の先生の英語授業はありました。基本的には「英語を話す」ことを目的とするもので、教科書はほとんど使わず文法を学ぶといったものではありませんでした。(文法や単語を習うのは日本人の先生の授業)

 

完全に英語だけで行う授業で、生徒が日本語を話すとチョークが吹っ飛んでくるという若干スパルタな授業でしたが、生の英語に触れる貴重な体験でした。

 

甥っ子・姪っ子の英語教育(2010年頃〜現在)

 

次男(小2)は現在小学校でカナダ人の先生に英語を習っており、簡単な意思の疎通はできるもよう。

今のところ「英語を話す」ことに抵抗はないようで、楽しく英語を学習しているようです。

 

 

しかし同じように小学生(正確にいうと幼稚園)の頃から外国人の先生に英語を習ってきた中学生の長男は、どちらかというと英語アレルギーで英語は「嫌い」なんですって。

「英語を話す」ということが恥ずかしくて抵抗があるようなんです。

 

大学生になったらアメリカに来ないかなぁ・・・と密かに願っていた叔母(私のこと)の願いは見事に打ち砕かれました(笑)

 

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まとめ

「英語の習得は早いうちから」とか「いやいや、まずは日本語の習得に集中すべき」とか賛否両論あるようですが、私たち夫婦は年をとったら日本で暮らしたいと思っているので、英語を話す人が増えるというのは大変嬉しいこと。

 

特に私の家族が夫(アメリカ人)とコミュニケーションをとれるようになるのは大歓迎です。(甥っ子1号は英語嫌いだけどね・・・(涙))

 

私の夫も日本語は少し理解しますが、日本に住むとなるともう少し勉強をがんばらないといけません。

最近はAmazonで日本語のフラッシュカードを購入し、仕事の合間に勉強してますよ。

 

ヨーローッパ諸国のように、自国語と英語を話せる国際社会になることは個人的には良いことだと思うのですが、今後の日本はそこにたどり着けるのでしょうか。