私たち夫婦はTSAプレチェックのステータスを持っているので、アメリカの空港でのセキュリティーは比較的楽に通過できるんですけどね。
荷物から液体とかパソコンとか出さずにセキュリティーも通ることができるため、何も取り出さず余裕ぶっこいていた時のことです。
ある日身に覚えがないのに「危険物がスクリーンに写っている」と言われ、荷物の中を念入りに調べられたことがあります。
「危険物??????」
とハテナいっぱいの私。本当に危険な物など荷物に詰めた記憶がないのです。
でも危険物(と思われるもの)が写っているなら、TSA職員も調べないわけにはいきません。
意外にもTSAのスタッフは優しくて、まずは私に探させてくれたのですが、なにせ私には身に覚えがないため何を探せばいいのかも分からずオロオロ・・・。
結局TSA職員にOKを出して荷物の中を調べてもらうことに。
・・・すると見つかったんですよ。
ペッパースプレー(催涙スプレー)が。
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本当にすっっかり忘れていたんですが、このペッパースプレーはまだアメリカに来たばかりの頃に夫が護身用に買ってくれたもので、一度も使うことなくバックパックの中で眠っていたのでした・・・(数年ぶりの再会でした)
ペッパースプレーを持っていた事すら忘れていたわけですが、そもそもペッパースプレーって飛行機への持ち込み不可なんですね・・・知りませんでした。
TSAの記事:「Five women caught with pepper spray at LaGuardia checkpoints」
(2015年の記事ですが、女性5人がニューヨークの空港でペッパースプレーを保持していてセキュリティーで止められたというもの。これは日常茶飯事のようで、「ペッパースプレーの持ち込みはだめだよ!と記事内で警告してます。」)
そしてつい先日、またセキュリティーの手荷物のスクリーニングで止められたんですよ。
今回の原因はおにぎり。
ふりかけおにぎりを空港で食べようと思って、ラップに包んで持って行ってたんですよ。
そしたら不審物として止められ、「これ何???」と質問を受けました。
「ご飯をにぎったRice Ball (ライスボール)です」
と説明したら、不思議そうに
「ご飯をぎゅっとしたらこんな風になるの???」
とTSA職員さん、おにぎりを見たことがないようで興味津々でした(笑)
どうもスクリーン上では爆発物か何かに見えた模様。
もちろん食べ物なのでそのまま通してくれましたが、おにぎりで止められたのは初めてのことでした。
銃器の持ち込みは意外と多い
私の場合おにぎりはともかくペッパースプレーは完全にアウトだったわけですが、私からしたらもっとアウトな「銃」や「ナイフ」を普通に持ち込む人が意外と多いらしいです。
↑この記事の人はペッパースプレーと銃の保持していて捕まったとか。
TSAの情報によると、2019年4月29日から5月5日までの間に手荷物の中から見つかった銃器は83丁。しかもそのうち69丁は弾入りだったとか。
最大で $13,333 の罰金、もしくは逮捕される可能性もあるというのにチャレンジャーですね・・・(TSAプレチェック保持者は資格を剥奪される可能性もあるそうですよ)
5月はアメリカでは卒業シーズンのため、TSAは以下のように呼びかけています。
「卒業式のために飛行機に乗る際はきちんと銃器は梱包して、預け入れ荷物に入れること!」
・・・こういう記事を見ると「これがアメリカ社会なんだなぁ」と思います。
自分の子供の卒業式に出席するのになぜ銃が必要なんでしょうか?
私の住んでいる地域でも銃の保持者は多く、「銃は危険なんかじゃない。銃を扱う人間が危険なんだ。」と銃を正当化したりしてますよ。
アメリカで銃規制が実現する日は遠そうです・・・。