1998年から2004年にかけてHBOで放映された『セックス・アンド・ザ・シティ』。2008年と2010年には映画も公開され、今でも根強い人気を誇るアメリカのテレビドラマです。
私がSATCを初めて見たのはシーズンが終わった2年後くらいの2006年。
ちょうど夫と付き合い始めた頃に「英語の勉強になるかな?」と思い見始めたのですが、ハマってしまってAmazonでDVDコンプリートBOXを買いました(笑)
(多分私の英語力はこのドラマのおかげで飛躍的に伸びた)
当時はまだ日本に住んでいましたが、映画も当時付き合っていた現在の夫と行きましたよ。
(多分嫌だっただろうけど付いて来てくれた(笑))
でもね、さすがに最後の映画が公開されてから9年も経っているし、アパートを見に行く人なんて私達ぐらいだろうと高をくくっていたわけですよ。
そしたらね。
近くまで着いたら人だかりができていて、どれがキャリーのアパートか一目でわかりました。
平日の昼間でこれですよ?
土日なんてもっと混んでるんじゃないでしょうか。
ちなみにニューヨークには『セックス・アンド・ザ・シティ』のロケ地がたくさんあって日本語ツアーもあります。最後にこのアパートに立ち寄るらしいのですが、途中カップケーキ屋に行ったり、ビッグとキャリーの新居に行ったりとすごく楽しそうです・・・。(私も参加したい)
『セックス・アンド・ザ・シティ』 ロケ地ツアー<日本語ガイド>の詳細を見てみる>>>
キャリーのアパート 基本情報
キャリーの住んでいたアパートは実際にはウェスト・ヴィレッジにありますが、ドラマの設定上はアッパーイースト・サイドだったそうです。(セントラルパークの東側あたり?)
最初の3シーズンは数軒先の64 Perry St, New York, NY 10014 で撮影され、その後こちらの66 Perry St, New York, NY 10014 に移ったそうです。
アパートの現在の価値
このアパート(実際にはタウンハウス)の現在の価値が気になったので調べてみました。
建築年:1899年
面積:3,840 sqft(357m²)
3階建
現在は売りに出されていないので正確な価値は分かりませんが、不動産サイトではどこも9億円以上と見積もっています。
年間の固定資産税は$45,000以上。円にして400万円以上ですよ・・・。
ちなみにシーズン3までキャリーのアパートとして使われた64 Perry St, New York, NY 10014 は、5 ベッドルーム 3 バスルームで4,104 sqft(381m²)。おっきいですね。
2012年に$9,850,000で売却され、翌2013年に$13,250,000で売却されています。1ドルを100円とする単純計算で13億円ですよ!!(驚愕)
「キャリーはどうしてあんな豪華な生活ができたのか?」という疑問
キャリーのアパートはアッパー・イーストサイドにある1ベッドルームという設定。
2019年現在で同等のアパートを借りようとすると月3,000ドルはくだらないとか。
ということはいくら20年前と言ったってそこそこの値段はしたはず。
「たかがコラムニストが月3,000ドルのアパートに住み、1足400ドル以上もする靴を毎月何足も買い、公共交通機関を使わずタクシーばかり乗ってどうやって生活できるのか?」
と誰もが疑問に思いますよね。
私の夫も、「いくら売れっ子コラムニストだからってあんな生活は非現実的だ」って言ってましたから(笑)
このサイトで説明されているのが、「キャリーのアパートはレント・コントロール対象で、彼女の家賃は月に750ドルだった」ということ。
Rent Control
The rent control program generally applies to residential buildings constructed before February 1947 in municipalities that have not declared an end to the postwar rental housing emergency. (中略)For an apartment to be under rent control, the tenant (or their lawful successor such as a family member, spouse, or adult lifetime partner) must have been living in that apartment continuously since before July 1, 1971.
出典「NYC Rent Guidelines Board」
レントコントロールとは、借り手を保護する目的とし、急激な家賃の値上げりを防ぐというもの。
ニューヨークで適用されるのは1947年以前に建てられた建物で、1971年7月1日より前に入居しその後住み続けていることが条件。
つまりキャリーが1971年7月1日より以前の家賃が700ドル以下だった頃に入居していたとしたら、その後もレントコントロールによって守られ、家賃の値上げもなく(あっても少し)安く住み続けられたということ。
1970年代のニューヨーク市の平均家賃を見ると月355ドル、そして1990年代には既に月3,000ドルを超えています。
ということは、やはりキャリーが1971年以前にこのアパートに入居していたとしたらあり得る話のようです。
でもキャリーの年齢設定から生まれ年は1966年だとすると、1971年までに独立して入居というのは不可能。1ベッドルームに親と住んでいたか、もしくはレントコントロールの条件が変わったのか・・・いずれにせよ謎です。。。
余談ですが、同記事によるとキャリーがミスタービッグと購入したペントハウスは、家賃にすると月1900万円(月ですよ)、価格は40から50億円と意味不明な金額となっております。
SATC キャリーのアパートまとめ
キャリーのアパートがレントコントロールで700ドル台だったとしても、
「彼女の収入であんな生活ができるわけがない!」
と色んなサイトで突っ込まれていますが、ドラマが終了して15年も経つというのにいまだにこのトピックで盛り上がるというのはそれだけこのドラマが愛されていたということなのでしょう。
それにしてもニューヨークの不動産の値上がり率はやばいですね・・・。