ニューヨークに行くにあたり、私ができれば足を運びたかったのがニューヨーク公共図書館。
「New York Public Libraryに行ってみたい!!」
と私が言うと夫は
「なんで??ただの図書館じゃん。
・・・ていうかニューヨークの住民じゃなくても入れるの??」
とつれない返事。
(*観光客でも入れます。)
数々の映画が撮影された有名な図書館とはいえ、夫の中ではせいぜい「ゴーストバスターズ」が舞台となった場所くらいの認識しかなかったようで。
違うのよ。。。
私が今回この図書館を訪れたかった理由は2つあってね。
Sex and the City: The Movie
*Amazonで視聴できます
ひとつは『セックス・アンド・ザ・シティ』(映画版)。
この図書館でキャリーが結婚式を挙げる(はずだった)のですが、図書館ながらも美術館のように素敵な建物だったのでいつか行ってみたいと思っていたのです。
ちなみにニューヨークには『セックス・アンド・ザ・シティ』のロケ地ツアー巡り(日本語)があり、この図書館もツアーに含まれているようですよ。(私も参加したかった・・・。)
『セックス・アンド・ザ・シティ』 ロケ地ツアー<日本語ガイド>の詳細を見てみる>>>
そして2つ目の理由。これがメイン。
この図書館は私の大好きな漫画『Banana Fish』の聖地なのです。
もう連載が終わってから20年以上経つというのに不動の人気ですよね。なんでも2018年にはアニメ化したとか?(今知った)
私が泣いた数少ない本(漫画)のひとつで、読んだことがない方は是非!読んで頂きたい名作です。
ニューヨーク公共図書館 基本情報
この図書館は「パブリック」という名がついてはいますが、民間の非営利団体によって運営され、年間予算の約5分の1程度を民間からの寄付でまかなっているそうですよ。
(市のものだと思ってた・・・)
ニューヨーク公共図書館 | |
---|---|
住所 | 476 5th Ave, New York, NY 10018 |
営業時間 | 日曜日 13:00 ~17:00 月曜日 10:00 ~18:00 火曜日 10:00 ~20:00 水曜日 10:00 ~20:00 木曜日 10:00 ~18:00 金曜日 10:00 ~18:00 土曜日 10:00 ~18:00 |
定休日 | 祝日(ホームページで確認してください) |
マップ |
ニューヨーク公共図書館への行き方
場所は42nd ストリートと5thアベニューにあり、グランドセントラル駅から徒歩5分ほど。
私たちが1日目に宿泊した「アンダーズ・5th アベニュー」はこの図書館の目の前にあります。
(この写真はホテルを出たところから撮りました)
間近で見ても本当に立派ですね。
図書館というより美術館です。日本の図書館とは比べものにならない・・・。
有名なライオンの像。この図書館のトレードマークです。
館内のようす
では早速入ってみましょう。
出入り口は真正面にも側面にもありますが、この図書館では入る時にも出る時にもカバンチェックがあります。(多分本を盗んでないかの確認)
奥に見える階段が『セックス・アンド・ザ・シティ』でキャリー達がドレス姿で降りて来たところでしょうか。
ホールも立派です。結婚式を実際に挙げるカップルがいるというのも頷けます。
そこでなんとなく気になったので、ここで実際に結婚式を挙げるといくらかかかるのか調べてみました。
図書館のホームページからは金額の情報は得られなかったので、「Business Insider」の記事を引用します。
The cost to rent the New York Public Library for a wedding begins at $60,000 and the beverage package starts at $50 per person. Included in rental price are two spaces, one for cocktails and one for dinner and the reception. The NYPL permits civil ceremonies on site but does not allow religious services and requires all clients hire professional wedding planners.
引用「Business Insider」
なんとこのニューヨーク公共図書館で結婚式を挙げるのに最低必要な金額は6万ドルだそうです。
(1ドル100円としたら600万円・・・)
その上ドリンクのパッケージは一人50ドルから。
ディナーやアルコール全部入れたらすごい金額になりそうです・・・やっぱりミスタービッグ並みのお金持ちでないとここでは式は挙げられませんね。
意外だったのが、宗教に則った式やパーティーは禁止されているということ。
なお、式は行政職員や資格のある人が取り仕切らなければならないようです。
では3階へと進みましょう。
McGraw Rotundaというスペースです。「The Story of the Recorded Word」と呼ばれるこの壁画は Edward Laningによって描かれたもの。
天井に高く伸びたアーチの装飾も素敵です。
ここではカクテルパーティーなど小さなパーティーを開くことが可能だそうですよ。
「図書館でカクテルパーティー」なんて聞いたことありませんが、なんともおしゃれな光景です。
ここはリサーチするためのお部屋。
普通に皆さんお勉強中ですので静かに通ります。(でも周りは観光客だらけなのによく集中できるな・・・)
そして更に奥へ進むと・・・
「Rose Main Reading Room(ローズ・メイン・リーディング・ルーム)」
ここですね!「Banana Fish」の中の重要なシーンの舞台となっていたのは。
なんかね・・・最終巻の最後のシーンを思い出して感慨深くなってしまいましたよ。でも読書中の方の邪魔をしてはいけませんので写真を撮ったら早々に退場。
*図書館だから当たり前なのですが、本当に静かです。
夜の図書館。
やっぱり見た目はミュージアム。
ブライアント公園(Bryant Park)
このニューヨーク公共図書館のすぐ隣にはブライアント公園があり、ここで読書やおしゃべり、食事をしている人もたくさんいました。
こういう高層ビルがたくさん立ち並ぶ中におしゃれな公園があるのがニューヨークの良いところですよね。
真正面に見えるのがニューヨーク公共図書館です。
席が意外とたくさんあります。
私もこんな素敵なエリアにオフィスがあったら毎日ここでお弁当食べるわ・・・。
噴水もライトアップされて素敵です。
この辺りで軽食を売っているショップがあるので、みんなそこで買って公園で食べていました。
近辺のお店
Whole Foods
道路(6thアベニュー)を挟んで公園のすぐ前には高級スーパー「Whole Foods」もあるので、ここで何かを買って公園で食べるのもありです。
ただし、夕方は会社帰りの人でレジは長蛇の列です。Whole Foodsであんな行列見たの初めてというくらい並んでました・・・。
住所:1095 6th Ave, New York, NY 10036
アジアン・カジュアルレストラン Junzi
こちらもブライアント公園のすぐ近くに「Junzi」というカジュアルで新しいアジアン・レストランがあります。
カウンターで注文し、食べ物は使い捨ての器に入れられているので、公園に持って行って食べるのもアリだと思います。
(ちなみに左のjaja beefはあんまりおいしくないです。右のfuru chicken はまぁまぁ美味しかったです。)
住所:135 W 41st St, New York, NY 10036
https://www.junzi.kitchen
紀伊国屋書店
ブライアント公園のお向かいには紀伊国屋書店まであります。
日本の文房具はヤバイですね・・・安くて、デザインが良くて、しかも質が良いから思わずたくさん買ってしまいそうになります。
住所:1073 6th Ave, New York, NY 10018
まとめ
『Banana Fish』を読んでいた当時はまさか自分がその舞台となったニューヨークを訪れるなんて思ってもいませんでした。(当時は海外に行ったことがなく、パスポートも持ってなかった)
ましてやアメリカに「住む」なんて微塵も思っていなかった私が、今こうしてアメリカに住んでいるのがすごく不思議です。
そして『セックス・アンド・ザ・シティ』も、最初の映画が公開されてからもう10年以上経つんですね・・・。なんだか今回のニューヨーク公共図書館は私の若い頃の思い出巡りのようでした(笑)
近くにはロックフェラーセンター、エンパイア・ステート・ビルディングやタイムズスクエアもあり非常に立地もいいです。
映画ファンじゃなくても訪れてみると良い記念になると思います。(ブライアント公園もおすすめ)