9/11メモリアル・ミュージアムは、2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件の公式追悼施設として2011年に開業した国営の施設です。
アメリカ同時多発テロ事件が起こった当時、まだ学生だった私。
ニュースで飛行機がビルに突っ込んで行く映像を見た時、最初は映画か何かの映像かと思うくらい信じがたい光景でした。そのうち何度も何度も同じ映像が繰り返し流れているのを見て、やっと現実なんだと自覚したくらいです。
このミュージアムには、「ニューヨークをお得に観光できる「シティパス」についてくるから行こうか」、くらいの軽い気持ちだったのですが、行ったことのある人に話しを聞くとみんな「絶対行くべき!」と口を揃えて言うので観光プランに組み込みました。
結果行ってすごくよかったです。
「ニューヨークを訪れるなら必ず足を運ぶべき!」というみんなの意見に賛成です。
*最終的には「シティパス」ではなく「ビッグアップルパス」を購入しましたが、お得な観光パスについてはこちらの記事をどうぞ。
9/11 ミュージアムの基本情報と行き方
9/11 メモリアル・ミュージアムの最寄り駅
- E線 World Trade Center駅
- A, C, J, Z, 2, 3, 4, 5線 Fulton Street 駅
- A, C, 1, 2, 3 線 Chambers Street 駅
- R, W線 Cortland駅
「ワンワールド展望台」のあるワンワールドトレードセンター(世界貿易センタービル) のすぐ目の前にあります。私たちは朝一で「ワンワールド展望台」を見学した後でこちらに立ち寄りました。
どちらも朝9時から開いていますが、チケットを持っていないのであれば「9/11 メモリアル・ミュージアム」に先に来ることをおすすめします。
9/11 メモリアル・ミュージアム | |
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住所 | 180 Greenwich Street, New York, NY 10007 |
営業時間 | 日-木曜日 午前9:00 ~ 午後8:00 (最終の入場時刻 午後6:00) 金-土曜日 午前9:00 ~ 午後9:00 (最終の入場時刻 午後7:00) |
定休日 | 9月11日 |
公式ホームページ | https://www.911memorial.org |
マップ |
チケット料金と購入方法
*チケットの料金は2019年5月現在です
一般入場券
- 大人 26ドル
- 子供(7〜12歳) 15ドル
- 子供(13〜17歳) 20ドル
- シニア(65歳以上)20ドル
- 大学生 20ドル
- USベテラン(退役軍人)18ドル
入場券+ミュージアムツアー(60分)
ミュージアムとメモリアルのツアーが含まれます。
英語のみですが、2001年9月11日に起こった同時多発テロについて詳しく説明してくれるツアーです。
- 大人 46ドル
- 子供(7〜12歳) 35ドル
- 子供(13〜17歳) 40ドル
- シニア(65歳以上)40ドル
- 大学生 40ドル
- USベテラン(退役軍人)38ドル
入場券+メモリアルツアー(45分)
2001年9月11日に起こった同時多発テロとその犠牲となったワールドトレードセンターについて学べます。1月と2月は休業。
- 大人 41ドル
- 子供(7〜12歳) 30ドル
- 子供(13〜17歳) 35ドル
- シニア(65歳以上)35ドル
- 大学生 35ドル
- USベテラン(退役軍人)33ドル
お得なパートナーチケット
9/11 メモリアル・ミュージアムの他にも「トップ・オブ・ザ・ロック」や「メトロポリタン美術館」等の観光スポットにも行く予定の人は、「シティパス」もしくは「ニューヨーク・ビッグ・アップル・パス」がかなりオススメです。
こちらの記事で詳しく説明しているので是非ご覧ください。
私は今回のニューヨーク観光では「ニューヨーク・ビッグ・アップル・パス」を利用しました。
こちらが現地で事前に受け取ったチケット。
これを持っていくとそのまま引き換え等なしで、専用レーンから入場できます。(チケット購入の手間と時間が省けるので楽チンです)
午前9時半頃に行きましたが、ほぼ待ち時間なしで入場できました。
現地では午前9時半にはこの通りチケット購入の行列ができていましたので、チケットは事前に購入して行くことをおすすめします。
毎週火曜は無料
毎週火曜日の4時から早い者勝ちで無料チケットが配布されるようです。
その代わり混雑もすごそうですが無料になるのは嬉しいですね。
9/11 メモリアル
セキュリティーチェックについて
「9/11 メモリアル・ミュージアム」では空港なみのセキュリティーチェックがあり、以下のものは持ち込み禁止です。武器はもちろん、飲食物の持ち込みも禁止なのでお水などは持っていかないようにしましょう。
*ミュージアム2階に軽食をとれるカフェがあり、そこでの飲食はOK。
スーツケースなどの大きな荷物も持ち込めませんので身軽な格好で行きましょう。
- アルコール
- 動物(介助犬はOK)
- ガラスのボトル
- 武器全般・爆発物
- 飲食物
9/11 メモリアル・ミュージアム
パリビオン
三つ叉のほこ(Tridents)と呼ばれる2本の巨大な柱を見ながらエスカレーターを降ります。
ミュージアムはまずまだ事件が起こる前の月11日朝8時半の様子から始まり、時系列で追うような展示となっています。
メモリアル・ホール
“No Day Shall Erase You From The Memory Of Time” By Virgil
2001年9月11日の朝の空の色を忘れないでおこうという青いアートワークで囲われた、古代ローマの詩人ウェルギリウスの詩。
ノースタワーとサウスタワーの間に展示されています。
展示物
ノースタワーのラジオとテレビのアンテナの一部
待機中ビルが崩壊し、破壊された消防車。
撮影禁止のエリア
このミュージアムでは写真を撮ることができたのはほんの一部で、撮影禁止の部屋では被害者の写真や遺品、当時の肉声なんかも聞けてかなりリアルな作りとなっていました。
私は気がつかなかったのですが、夫が言うにはティッシュがあちこちに用意されていたそうです。泣く人が多くいたので、ミュージアム側が用意してくれているのでしょうか。
私も泣くことはないだろうと思って行ったこのミュージアムでしたが、ハイジャックされた飛行機に乗っていた被害者の最後の肉声を聞いたときにはさすがにウルっときました。
「今ハイジャックされた飛行機に乗っている。状況は良くない。もし生きて帰れたらその時会おう。愛してるよ。」
みたいなことをとても冷静な声で家族に伝えている男性の音声でした。
(うろ覚えなので完全に正確ではないと思います・・・途中で感極まって聞いていられなくなってしまって・・・)
他にもたくさんこういった音声や、当時の生々しい映像が紹介されていました。
また、ビルが崩壊した後の灰だらけの街の様子も写真や映像で見ることができ、「こんなにひどい状態だったんだ」と知らなかったことを恥ずかしく思いました。
ファンデーション・ホール
最後にファンデーションホール。
ここではワールドトレードセンターに残った壁が展示されています。
そしてこれは最後まで残っていた鉄筋の柱。
事件後に消防隊、レスキュー隊によって置かれた行方不明者のポスターや、仲間の遺体位置の手がかりを発見した時のマークなど、いろいろな辛い思い出のつまった柱です。
ギフトショッップ
最後にギフトショップに寄りました。
主にニューヨーク警察(NYPD)やニューヨーク消防隊(NYFD)がモチーフになっている商品や、平和を願ったメッセージの入った商品などが売られていました。
9/11 メモリアル・ミュージアムに行った感想
この同時多発テロ事件についてはあまりに有名なので知らない人はいないと思いますが、やはりどこか他人事で身近に感じることは普段の生活では難しいと思います。
私も同時多発テロ事件をクローズアップしたドキュメンタリーをテレビで見たことはあったのですが、テレビで見るのと展示物を実際に見るのとでは当時の悲惨さの感じ方が全然違いました。
ニューヨークを訪れるなら、必ず足を運んで欲しいミュージアムです。
私たちの滞在時間は2時間ほどでしたが、全ての展示品の説明をきちんと読んだり、全ての映像を最初から最後まで見ていたらとても2時間では回り切れないと思います。
じっくり見学したい方は余裕を持って行かれることをおすすめします。