一時帰国にあたり宿泊ホテルを探していたときのこと。
「今IHGとハイアットのポイントがあるけど、東京で1泊するならどこに泊まりたい?」という私の軽い質問に夫は
「パークハイアット東京!」
と即答。
理由を聞くと
Lost in Translation
*Amazonで視聴できます。
『Lost in Translation(ロスト・イン・トランスレーション)』とはソフィア・コッポラ監督による2003年公開の映画。
ビル・マーリーとスカーレット・ヨハンソンのニューヨークバーでのシーンが印象的で一度行ってみたかったそうなんです。そしてどうせ行くなら宿泊してみたかったと。
でもこの時点での私のハイアットのイメージというのは、「なんとなく高級ホテルなのは知っているけど、『パークハイアット』って他のハイアットとどう違うの?」という程度。(今考えれば恥・・・)
「Chase Sapphire Preferred」というアメリカ発行のクレジットカードを所有していたため、カードのポイントをハイアットのポイントに移行できることは知っていたんです。でも、「グランド・ハイアット」とか「ハイアット・リージェンシー」とかいっぱい種類がある中、それぞれのランクとか全く分かっておらず・・・。
ということで調べてみましたら、パークハイアットというのはハイアットの中でもかなり高級なホテルということが分かりました・・・(常識?)。私たちが泊まりたい日のレートを見たらなんと10万円超え。
では無料宿泊するのに必要なポイント数はいくらなのか。
ホテルカテゴリー | オフピーク | スタンダード | ピーク |
1 | 3,500 | 5,000 | 6,500 |
2 | 6,500 | 8,000 | 9,500 |
3 | 9,000 | 12,000 | 15,000 |
4 | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
5 | 17,000 | 20,000 | 23,000 |
6 | 21,000 | 25,000 | 29,000 |
7 | 25,000 | 30,000 | 35,000 |
8 | 35,000 | 40,000 | 45,000 |
このホテルは2022年7月現在カテゴリー7なので、安い日で25,000ポイント、スタンダードで30,000ポイント、ピーク時で35,000ポイントが必要です。
ChaseのURポイントは十分にあったため、スタンダードの30,000ポイントをハイアットに移行し、無事今回のパークハイアット東京無料宿泊が実現したのでした。
ChaseのURポイントの移行の仕方はこちら(↓)を参考にどうぞ。
前置きが長くなりましたが、早速行ってみましょう。
パークハイアット東京へのアクセス/ 無料シャトルバス
パークハイアット東京 基本情報 | |
---|---|
住所 | 〒163-1055 東京都新宿区西新宿3-7-1-2 |
アクセス | JR新宿駅より徒歩12分 都営大江戸線都庁前駅より徒歩8分 |
パークハイアット東京はJR新宿駅から少し離れていて、徒歩12分かかります。
荷物が何もない状態であれば全く問題ない距離なのですが、さすがに大きなスーツケースを持って12分歩くのはしんどいな・・・と思い無料送迎シャトルバス(定員9名)を利用することに。
新宿エルタワービル前に着くとこんな看板が出ていて、ここが乗降場となります。
ちゃんとしたバス停じゃないので不安になりますが大丈夫です、ちゃんと来ます。
新宿エルタワー横からは新宿パークタワー直通シャトルバス(通称・Ozoneバス)も運行していて、こちらに乗ってもハイアットのある新宿パークタワーに着くには着きますが、甲州街道側着となります。
まず運転手さんに名前を聞かれますのできちんと答えておきます。するとパークハイアット東京に到着するまでにスタッフの方がビル入り口で待っていてくれ、手際よく荷物を運びすぐにフロントまで案内してくれます。
「なんてスムーズ!こんな素敵な待遇はカンクン以来」と思いながらフロントへと向かいます。
チェックインまで
この新宿パークタワー39階から52階がパークハイアット東京で、フロントは41階に位置します。
2階のエレベーター前。
椅子があちこちにあるので、シャトルバスを待つ時に使えます。
エレベーターを出るとこんな素敵な空間が広がってきます。
41階の「ピークラウンジ」です。アフタヌーンティーを楽しむ人で混んでいました。
レストラン「ジランドール」をなぜか通って進みます。
写真は開店前に撮ったので誰もいませんが、私たちが到着した時はビジネスディナー中っぽい人たちでほぼ満席でした。(外国人もたくさん)
他人の食事中の横を通ってフロントに行くというのがなんだか不思議な感じでした。
このライブラリーを抜けた先にチェックインロビーがあります。
写真はないのですが、着席してチェックインしてくださいます。外国人客が多いためかコンシェルジュの方も英語はバッチリ。夫との会話は全て英語で対応して頂きました。
私たちは翌朝成田空港に向かうためのリムジンバスをネットで予約済みだったのですが、支払いはホテルで現金払いの予定だったんですね。(オンラインではカード払い不可とあったため)
こちらからその件に関して聞く前に、コンシェルジュの方から「成田空港へのアクセス方法はどうされますか?」と聞かれたので、ネットの予約番号をお伝えしたらテキパキと手配を完了してくれました。
またお部屋にチャージしてくれたので、チェックアウト時に他の請求と一緒にクレジットカード払いできたので助かりました。
更に「ピークラウンジ」でのディナーの予約もお願いしましたら快く対応してくださいました。
すぐにラウンジと連絡をとってくれ、「ご希望時間より少し遅い時間だと窓際の席を用意できますがどうでしょう」と提案されたので快諾しました。(特に窓際をお願いしていたわけではないのに細かい心配り!)
この時にアレルギーの有無をきかれ、予約時間にラウンジに行ったときはもう既にスタッフの方に伝わっていました。
「さすがパークハイアット」と最初からかなり好印象を持ったチェックインとなりました。
お部屋の様子(スタンダードルーム)
チェックインしてくれたコンシェルジュがそのままお部屋まで案内してくれます。
ここで驚いたのが、ルームキーは本当に昔ながらの「鍵」だということ。
最近はどのホテルもカードキーなので新鮮。。。
とはいえオートロックなのでこれを忘れて外に出ると大変です。(やりかけた私・・・)
ベッドルーム
キングベッド。寝心地が最高。(このマットレス欲しい・・・)
ベッドからボタンひとつでカーテンが開閉できるようになっており、夫が興奮してました。(そういう装置大好き)
曇りだったので景色はあまり良くないですが、それでも高階層からの眺めにテンションがあがります。
天気の良い日は富士山も見えるそうです。
窓際から見たお部屋。
部屋が狭いのでこの棚に色んなものが収納されています。
全部開けてみるのが楽しいです(笑)
左側のキャビネットを開けるとミニバーが。
右側にはポットとグラス、カップが収納されています。
急須セット。玄米茶、アールグレイ、プーアル茶のティーバッグがありました。
お水も無料で2本ついてます。
お茶を入れるのに使わせて頂きました。
ウェルカムギフトの京飴。
外国人客が多いから「和」なものを意識したんでしょうか?
下のキャビネットにはコーヒーマシンとカップが収納されています。使い捨てカップもあるので外出に便利です。
その右側には冷蔵庫が。
充実な内容ですね。
冷蔵庫の上のオープンスペースには氷もあります。
なんか・・・こんなサービスの良いホテル泊まった事ないので色々びっくりです。
棚の一番下の左側にはワインセットも。どれだけアルコール充実してるのよ(笑)
こちらが価格表。
すごいハイアット価格なのかと思ったら意外と普通?(「普通に高い」の意味です)
とはいえ我が家にはポテトチップスに700円も払えませんのでスルー。
バスルーム
続いてバスルームに行きましょう。
私が最もテンションの上がったのがこのバスルームです。
バスタブは広めでゆっくりと浸かれます。(多分体の大きな西洋人仕様)
ヘチマのボディー用スポンジ、バスソルト、固形石鹸とボディーソープが揃っています。
シャワーヘッドは固定タイプではなく、手で持てるタイプ。
Aesop(イソップ)のボディーソープ、シャンプー、コンディショナー。
このトイレ、センサーで蓋が自動開閉します。
これまたこういう装置が大好きな夫が興奮しておりました。でもこのセンサーかなり繊細で、トイレに少し近寄っただけですぐフタが開くので、しばらくしたらちょっとウザがっていました(笑)
最初は気がつかなかったんですが、洗面台上にはテレビまであります。
お風呂に浸かりながらゆっくりテレビ鑑賞が可能です。(でも多分首が疲れる・・・)
お化粧台。ここで座ってゆっくり身支度ができるのがいいですね。
アメニティーはバスケットの中に入っています。
歯ブラシ、カミソリ、シャワーキャップなどは普通ですが、マウスウォッシュがあるのは助かります。
ここには「他に必要なものがあったら言ってね」というカードが入っています。
頼むと持ってきてくれる無料のものがこちら
- ボディータオル
- デンタルフロス
- デオドラント
- ヘアゴム
- 衣服用洗剤
- 除光液
- ヘアスプレー
- 耳栓
- 女性用カミソリ
- 生理用品
- ハーブティーバッグ
- アイマスク
- ホットアイマスク
こんなに無料で提供してくれるらしいです。太っ腹(?)
無料で貸し出しできるものの中にはダンベルセットとか入ってますよ(驚愕)。
お部屋でダンベル運動やってもいいのかな?それともジムで貸してくれるのかしら?
加湿器や空気清浄機まで貸してくれるって・・・セレブ扱いじゃないですか。
小さいながらもクローゼットもあり、棚の下に金庫があります。
そしてフカフカのスリッパ。
履き心地がいいのでこれを履いてジムに行きそうになった私・・・皆さんもお気をつけください。
【クラブ・オン・ザ・パーク】プール・フィットネスジム
47階に『CLUB ON THE PARK(クラブ・オン・ザ・パーク)』というフィットネス施設(スイミングプール、アスレチックジム、エアロビクススタジオ、プールサイドラウンジ)があり、宿泊客は無料で利用できます。(45階スパ施設はひとり4,000円税別)。
営業時間は午前6時から午後10時。
なんとも素敵なプールです。
私は泳ぐのが好きじゃないので利用しませんでしたが、夫はここで小一時間ほど泳いで楽しんだようです。
プールの両サイドにはジムがあります。
素敵な景色を見ながらの運動は最高なんですが、日光をがっつり浴びるので日焼け止めは欠かせません。
ジムの外にはタオルとペットボトルのお水も常備されているので、水分補給は忘れずに。
ここで運動した後、お部屋に戻って少し休憩。
夜は楽しみにしていたピーク・ラウンジでディナーです。
【ピーク・ラウンジ】ピーク・オブ・ジョイで飲み放題
41階にあるピークラウンジは昼はアフタヌーンティーが人気ですが、夜は『ピーク オブ ジョイ』という2時間飲み放題プランを楽しめます。
午後5時から9時までの間の2時間、ワイン、ビール、カクテルなどが飲み放題でいただけます。
お値段はひとり5,800円(2019年4月現在)。そこに消費税と15%のサービス料がかかります。
<メニュー例>※あくまでも一例で、内容は随時変更されます。
~ミックスリーフサラダ~
~アペタイザースタンド~
・鮮魚のマリネ
・かぼちゃの冷製スープ
・チキンのスチーム~メインコースセレクション~
・ソフトシェルシュリンプのディープフライ
・豚肩肉のロースト マスタードソース
・オリーブとケッパーのトマトパスタ~ペストリーシェフデザート~
<フリーフロー>※2時間制
・スパークリング、赤白ワイン
・ビール
・カクテル各種
・ウイスキー
・ソフトドリンク各種
昼とは印象が変わります。
こちらが案内された窓際席。一人しか夜景を楽しめないのが残念ですが、とても良い雰囲気。
平日の夜にも関わらず、この後窓際席は満席になっていました。
まずはドリンクを注文し、乾杯後ほどなくお料理を順番に持ってきてくれます。
最初のお料理がこちら。
グリーンサラダを2種類のドレッシングとともに。
<アペタイザースタンド>
1段目:鮮魚のマリネ(この日は帆立)
2段目:コーンクリーム?(正式名称不明)
3段目:チキンのスチーム
夫が乳製品アレルギーだと伝えておいたので、コーンクリームをオリーブの前菜に変更してくれました。
<メインコースセレクション>
1段目:真鯛のポワレ
2段目:豚肩肉のロースト
3段目:オリーブとケッパーのトマトパスタ
<デザート>
・パンナコッタ
・オレンジとマンゴーのソルベ(パンナコッタの代替品)
全てとても美味しくいただきました♬
こちらが私達の頂いたドリンク(の一部)です。普段カクテルはあまり飲まないのですが、欲張って飲みすぎました(笑)
私のおすすめは「柚子コリンズ」(写真左上)。京都ドライジン、柚子ジュース、ソーダウォーターのカクテル。さっぱりしていて飲みやすかったです。
「飲み放題とか言ってサービスが異様に遅くてあんまり飲ませてくれないんじゃないの?」と思っていたんですが、ドリンクが空になるとすぐに次の注文を聞きにきてくれて、本当に「飲みたいだけどうぞ」な感じでした。(疑ってすみません。。。)
おいしいカクテルを飲みたいだけ飲めて満足でございました。
・・・ただね。
・・・ちょっとね。
・・・私たちには食事の量が少なかったです。
・・・なもんでフレンチフライ(800円也)を追加注文。これでお腹が満たされました。(このフレンチフライ、何気にすごく美味しかったです)
とはいえ夜景はこんなに綺麗だし、ドリンクは飲み放題だし、お料理はおいしいし、コスパは非常に良いんじゃないかと思います。
ピークラウンジ | |
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フロア | 41階 |
営業時間 | アフタヌーンティー(トレーサービス含まない):平日 正午〜午後2時 アフタヌーンティー(トレーサービス含む):平日 午後2時〜午後5時(土日祝日は正午より) ピーク オブ ジョイ:午後5時〜午後9時までの間の2時間 |
料金 | アフタヌーンティー(トレーサービス含まない):2,100円 (サービス料・税別) アフタヌーンティー(トレーサービス含む):4,200円 (サービス料・税別) ピーク オブ ジョイ:5,800円(サービス料・税別)*一休.comで予約すると若干ディスカウントあり |
【ニューヨークバー】ジャズ生演奏を堪能
ピークラウンジでディナーと夜景を堪能した後は、うちの夫が行ってみたかったニューヨークバーです。
ニューヨークバーはパークハイアット東京の52階にあります。
閉店間際の午後11時半頃に行ったら入店を断られそうになったのですが、私達が宿泊客だと分かるとすんなり入れてくれました。
ここも平日だというのにほぼ満席。しかもほとんどが外国人客プラス外国人スタッフで、なんだか本当にニューヨークにいるような気分になりました(行ったことないけど。)
『 Lost In Translation 』の中でビル・マーリーとスカーレット・ヨハンソンはこのバーで落ち着いた雰囲気の中お酒を飲んでいたわけなのですが、実際のバーはかなりガヤガヤして活気がありました。
活気があった理由は多分ライブジャズ。
下記の時間帯はジャズバンドのライブ演奏を満喫できるんです。東京の高層階ホテルでジャズを聴くなんて大人になった気分でした。(もうとっくに十分大人なんですが・・・)
- 月曜〜水曜:午後8時〜午後11時45分
- 木曜〜土曜:午後8時〜午前0時30分
- 日曜:午後7時〜午後10時45分
ちなみにこのバー、映画の中でスカーレット・ヨハンソンはタバコを吸っているんですけどね。
もう15年以上も前の映画だからだと思っていたんですが、今だにこのバー禁煙ではありませんでした。(アメリカでは飲食店はほぼ全面禁煙なのでびっくり)
というわけでタバコの煙が気にならない人ならいいですが、少しでも気になる方はやめておいた方がいいかと・・・。
私達は喫煙者ではないのでちょっときつかったですが、それでもとても良い記念になりました。
ニューヨークバー | |
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フロア | 52階 |
営業時間 | 午後5時~午前0時(木・金・土は午前1時まで) |
ジャズライブ演奏時間 | 月曜〜水曜:午後8時〜午後11時45分 木曜〜土曜:午後8時〜午前0時30分 日曜:午後7時〜午後10時45分*ひとり2,500円(税別)のカバーチャージあり(宿泊客は無料) |
予約 | 不可 |
チェックアウトまで
翌朝成田空港に向かうため早起きしてフロントへ。
チェックインは着席型でしたが、チェックアウトは立ったまま。(なぜ・・・)
ここでバーでの飲食代とリムジンバスの代金を清算。
リムジンバス到着まで少し時間があったため、早朝の静かなホテルで撮影会開始。
誰もいないピークラウンジで朝日を堪能。
リムジンバスは定刻通り到着・出発し、パークハイアット東京を後にしました。
まとめ
お部屋は若干狭いものの、収納方法など色々と工夫されていて窮屈さは感じませんでした。部屋全体のサイズの割にバスルームが広く、アメニティーも充実していました。
私はこのホテルでは何のステータスもない平会員なのに、親切丁寧なスタッフの対応に感動。これがハイアットなんですね。
今まで日本で宿泊したホテルの中では最高レベルだと思いました。
いつかまた泊まれたらいいんですが・・・。