私たち夫婦はよく旅行に行くのですが、同じアメリカ国内でも州によってアルコール規制が違うのでとまどうことが多々あります。
例えばジョージア州では日曜は午後12時30分までアルコール販売が禁止されているけど、カリフォルニア州ではそんな規制はなく何時でも販売できるなど、州によって法律が違うんです。
旅行先でワインを買おうと思っても、限られた場所でしか売っていなかったり、日曜日はそもそも買えない等、きちんと調べておかないと予定が狂ってしまうことがあります。
ということでアルコールの販売規制が州によってどう違うのか調べてみました。
アメリカでの飲酒は21歳から
まずアメリカでは飲酒は21歳からで、日本よりかなり取り締まりが厳しいです。
バーやレストランでは必ずIDの提示を求められますし、スーパーや酒屋でビール1本買うにも30代、40代であってもIDの提示を求められることも珍しくありません(特に日本人は若く見えるので)。
アメリカでアルコールを購入したい場合は必ずIDを持参するようにしましょう。
アメリカ・州ごとのアルコール販売の規制
アメリカではアルコールの販売を制約している群のことを禁止群といい、上の分布をご覧の通り、そのほとんどがアメリカ南部に集中しています。
信者に禁酒を呼びかけるキリスト教が起因となっており、地域的な禁酒政策が主となっています。
禁酒郡(きんしゅぐん、英語: dry county)は、アメリカ合衆国において、地方行政当局が酒類販売を禁止したり、制約している郡。禁酒郡の中には、その場での飲酒は認めるが持ち帰りを禁じるところ、逆に、持ち帰りは認めるがその場での飲酒を認めないところがあり、その両方を禁止しているところもある。アメリカ合衆国には、数百におよぶ禁酒郡があり、そのほとんどが南部に集中している。さらに小規模な範囲で、市町村単位で酒類販売を禁じている禁酒地域も多数あり、 「dry towns」「dry cities」「dry townships」といった表現が用いられる。
引用「Wikipedia」
以下は州別のアルコール法をまとめたサイト(英語)を参考にまとめた表です。
もしかしたら情報が古いかもしれないので、それぞれの州や群の情報を調べた方がいいと思いますが、参考までにご覧ください。
また、ここでは州ごとに大まかに分けられていますが、実際には群、またはもっと狭い地域ごとに規制が違うので注意が必要です。
州 | 販売店 | 日曜の酒類販売規制 | |||
---|---|---|---|---|---|
ビール | ワイン | リカー | |||
AK | アラスカ | 酒屋 | 酒屋 | 酒屋 | なし |
AL | アラバマ | スーパー | スーパー | 州営店 | 販売不可 |
AR | アーカンソー | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | 群による |
AZ | アリゾナ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
CA | カリフォルニア | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
CO | コロラド | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | なし |
CT | コネチカット | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | なし |
DE | デラウェア | 酒屋 | 酒屋 | 酒屋 | なし |
FL | フロリダ | スーパー | スーパー | 酒屋 | なし |
GA | ジョージア | スーパー | スーパー | 酒屋 | 12:30pmまで販売不可 |
HI | ハワイ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
IA | アイオワ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
ID | アイダホ | スーパー | スーパー | 州営店 | なし |
IL | イリノイ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
IN | インディアナ | スーパー | スーパー | スーパー | レストラン・ワイナリーのみで販売可 |
KS | カンザス | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | 正午まで販売不可 |
KY | ケンタッキー | 群による | 群による | 群による | 群による |
LA | ルイジアナ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
MA | マサチューセッツ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
MD | メリーランド | 群による | 群による | 群による | Baltimore・Garrett群で販売不可 |
ME | メイン | スーパー | スーパー | 酒屋 | なし |
MI | ミシガン | スーパー | スーパー | スーパー | 正午前の販売は要許可証 |
MN | ミネソタ | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | 販売不可 |
MO | ミズーリ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
MS | ミシシッピ | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | 販売不可 |
MT | モンタナ | スーパー | スーパー | 州営店 | 販売不可 |
NC | ノースカロライナ | スーパー | スーパー | 州営店 | 州営店:販売不可 ビール・ワインは正午まで販売不可 |
ND | ノースダコタ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
NE | ネブラスカ | スーパー | スーパー | スーパー | 正午まで販売不可 |
NH | ニュー・ハンプシャー | スーパー | スーパー | 州営店 | なし |
NJ | ニュージャージー | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | Bergen群は販売不可 |
NM | ニューメキシコ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
NV | ネバダ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
NY | ニューヨーク | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | ニューヨーク市では正午まで販売不可 |
OH | オハイオ | スーパー | スーパー | 酒屋 | なし |
OK | オクラホマ | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | 販売不可 |
OR | オレゴン | スーパー | スーパー | 州営店 | なし |
PA | ペンシルベニア | バー・ 販売代理店 |
州営店 | 州営店 | なし |
RI | ロード・アイランド | 酒屋 | 酒屋 | 酒屋 | なし |
SC | サウスカロライナ | スーパー | スーパー | 酒屋 | ハードリカー販売不可 |
SD | サウスダコタ | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
TN | テネシー | スーパー | 酒屋 | 酒屋 | ビールのみ販売可 |
TX | テキサス | スーパー | スーパー | 酒屋 | 正午まで販売不可。酒屋は終日販売不可。 |
UT | ユタ | スーパー | 州営店 | 州営店 | 販売不可 |
VA | バージニア | スーパー | スーパー | 州営店 | なし |
VT | バーモント | スーパー | スーパー | 州営店 | なし |
WA | ワシントン | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
WI | ウィスコンシン | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
WV | ウェスト・バージニア | スーパー | スーパー | スーパー | バー・スーパーは午後1時まで販売不可。酒屋は終日販売不可。 |
WY | ワイオミング | スーパー | スーパー | スーパー | なし |
その他アルコールを販売できる時間も地域ごとに違っています。
24時間コンビニなどでアルコールを購入できる日本と違い、アメリカはアルコールに対する規制がかなり厳しいことが分かります。
公共の場で飲酒は違法
日本では春になるとお花見、夏になると公園でバーベキューなど、野外でアルコールを飲むことが可能ですが、アメリカでは公共の場でのアルコール摂取は犯罪となります。
また、車に開封後のアルコールを置いたまま運転しても違法となります。
飲んでいなくても開封後のアルコールは必ずトランクにしまっておきましょう。
ただし、ネバダ州とルイジアナ州はアメリカで最もアルコール規制が緩く、ラスベガスのストリップやニューオーリンズのフレンチクウォーターでは道端でアルコールを飲みながら歩いても大丈夫です。(州全体がそうなのかは分からないのですが・・・)
それでもアメリカを旅行する際は、基本的には公共の場でのアルコール摂取は違法と思っていた方がいいかと思います。
ラスベガス(ストリップ)
ニューオーリンズ(フレンチクウォーター)
まとめ
アメリカと日本でアルコールに対する規制が違いすぎるためとまどいますが、アメリカ南部を旅行する際は特に気をつけた方が良さそうです。
(私自身アメリカ南部に住んでいるのですが、地域によって規制が違うためさっぱり覚えられません・・・。)