アメリカ生活

州によって違う?アメリカのアルコール規制について調べてみた

この記事は約7分で読めます。

私たち夫婦はよく旅行に行くのですが、同じアメリカ国内でも州によってアルコール規制が違うのでとまどうことが多々あります。

例えばジョージア州では日曜は午後12時30分までアルコール販売が禁止されているけど、カリフォルニア州ではそんな規制はなく何時でも販売できるなど、州によって法律が違うんです。

 

旅行先でワインを買おうと思っても、限られた場所でしか売っていなかったり、日曜日はそもそも買えない等、きちんと調べておかないと予定が狂ってしまうことがあります。

 

ということでアルコールの販売規制が州によってどう違うのか調べてみました。

アメリカでの飲酒は21歳から

 まずアメリカでは飲酒は21歳からで、日本よりかなり取り締まりが厳しいです。

バーやレストランでは必ずIDの提示を求められますし、スーパーや酒屋でビール1本買うにも30代、40代であってもIDの提示を求められることも珍しくありません(特に日本人は若く見えるので)。

アメリカでアルコールを購入したい場合は必ずIDを持参するようにしましょう。

アメリカ・州ごとのアルコール販売の規制

出典「Wikipedia」

 

アメリカではアルコールの販売を制約している群のことを禁止群といい、上の分布をご覧の通り、そのほとんどがアメリカ南部に集中しています。

信者に禁酒を呼びかけるキリスト教が起因となっており、地域的な禁酒政策が主となっています。

 

禁酒郡(きんしゅぐん、英語: dry county)は、アメリカ合衆国において、地方行政当局が酒類販売を禁止したり、制約している郡。禁酒郡の中には、その場での飲酒は認めるが持ち帰りを禁じるところ、逆に、持ち帰りは認めるがその場での飲酒を認めないところがあり、その両方を禁止しているところもある。アメリカ合衆国には、数百におよぶ禁酒郡があり、そのほとんどが南部に集中している。さらに小規模な範囲で、市町村単位で酒類販売を禁じている禁酒地域も多数あり、 「dry towns」「dry cities」「dry townships」といった表現が用いられる。

引用「Wikipedia

 

以下は州別のアルコール法をまとめたサイト(英語)を参考にまとめた表です。

もしかしたら情報が古いかもしれないので、それぞれの州や群の情報を調べた方がいいと思いますが、参考までにご覧ください。

 

また、ここでは州ごとに大まかに分けられていますが、実際には群、またはもっと狭い地域ごとに規制が違うので注意が必要です。

販売店 日曜の酒類販売規制
ビール ワイン リカー
AK アラスカ 酒屋 酒屋 酒屋 なし
AL アラバマ スーパー スーパー 州営店 販売不可
AR アーカンソー スーパー 酒屋 酒屋 群による
AZ アリゾナ スーパー スーパー スーパー なし
CA カリフォルニア スーパー スーパー スーパー なし
CO コロラド スーパー 酒屋 酒屋 なし
CT コネチカット スーパー 酒屋 酒屋 なし
DE デラウェア 酒屋 酒屋 酒屋 なし
FL フロリダ スーパー スーパー 酒屋 なし
GA ジョージア スーパー スーパー 酒屋 12:30pmまで販売不可
HI ハワイ スーパー スーパー スーパー なし
IA アイオワ スーパー スーパー スーパー なし
ID アイダホ スーパー スーパー 州営店 なし
IL イリノイ スーパー スーパー スーパー なし
IN インディアナ スーパー スーパー スーパー レストラン・ワイナリーのみで販売可
KS カンザス スーパー 酒屋 酒屋 正午まで販売不可
KY ケンタッキー 群による 群による 群による 群による
LA ルイジアナ スーパー スーパー スーパー なし
MA マサチューセッツ スーパー スーパー スーパー なし
MD メリーランド 群による 群による 群による Baltimore・Garrett群で販売不可
ME メイン スーパー スーパー 酒屋 なし
MI ミシガン スーパー スーパー スーパー 正午前の販売は要許可証
MN ミネソタ スーパー 酒屋 酒屋 販売不可
MO ミズーリ スーパー スーパー スーパー なし
MS ミシシッピ スーパー 酒屋 酒屋 販売不可
MT モンタナ スーパー スーパー 州営店 販売不可
NC ノースカロライナ スーパー スーパー 州営店 州営店:販売不可
ビール・ワインは正午まで販売不可
ND ノースダコタ スーパー スーパー スーパー なし
NE ネブラスカ スーパー スーパー スーパー 正午まで販売不可
NH ニュー・ハンプシャー スーパー スーパー 州営店 なし
NJ ニュージャージー スーパー 酒屋 酒屋 Bergen群は販売不可
NM ニューメキシコ スーパー スーパー スーパー なし
NV ネバダ スーパー スーパー スーパー なし
NY ニューヨーク スーパー 酒屋 酒屋 ニューヨーク市では正午まで販売不可
OH オハイオ スーパー スーパー 酒屋 なし
OK オクラホマ スーパー 酒屋 酒屋 販売不可
OR オレゴン スーパー スーパー 州営店 なし
PA ペンシルベニア バー・
販売代理店
州営店 州営店 なし
RI ロード・アイランド 酒屋 酒屋 酒屋 なし
SC サウスカロライナ スーパー スーパー 酒屋 ハードリカー販売不可
SD サウスダコタ スーパー スーパー スーパー なし
TN テネシー スーパー 酒屋 酒屋 ビールのみ販売可
TX テキサス スーパー スーパー 酒屋 正午まで販売不可。酒屋は終日販売不可。
UT ユタ スーパー 州営店 州営店 販売不可
VA バージニア スーパー スーパー 州営店 なし
VT バーモント スーパー スーパー 州営店 なし
WA ワシントン スーパー スーパー スーパー なし
WI ウィスコンシン スーパー スーパー スーパー なし
WV ウェスト・バージニア スーパー スーパー スーパー バー・スーパーは午後1時まで販売不可。酒屋は終日販売不可。
WY ワイオミング スーパー スーパー スーパー なし

 

その他アルコールを販売できる時間も地域ごとに違っています。

24時間コンビニなどでアルコールを購入できる日本と違い、アメリカはアルコールに対する規制がかなり厳しいことが分かります。

 

スポンサーリンク

公共の場で飲酒は違法

日本では春になるとお花見、夏になると公園でバーベキューなど、野外でアルコールを飲むことが可能ですが、アメリカでは公共の場でのアルコール摂取は犯罪となります。

また、車に開封後のアルコールを置いたまま運転しても違法となります。

飲んでいなくても開封後のアルコールは必ずトランクにしまっておきましょう。

 

ただし、ネバダ州とルイジアナ州はアメリカで最もアルコール規制が緩く、ラスベガスのストリップやニューオーリンズのフレンチクウォーターでは道端でアルコールを飲みながら歩いても大丈夫です。(州全体がそうなのかは分からないのですが・・・)

 

それでもアメリカを旅行する際は、基本的には公共の場でのアルコール摂取は違法と思っていた方がいいかと思います。

 

ラスベガス(ストリップ)

ニューオーリンズ(フレンチクウォーター)

 

まとめ

アメリカと日本でアルコールに対する規制が違いすぎるためとまどいますが、アメリカ南部を旅行する際は特に気をつけた方が良さそうです。

(私自身アメリカ南部に住んでいるのですが、地域によって規制が違うためさっぱり覚えられません・・・。)